金星が最大光輝 2013年12月7日

 2013年4月以降の金星は、夕方に見える状態が続いています。しかし今年の金星は元気がなく、日没後の高度がさっぱり高くなりません。太陽から順調に離れてきてはいるのですが、地平線に平行な方向に沿った形で離れるめ、離角は大きくなっても、高度が上がらない状態が続いているのです。そんな中、12月7日に金星が最大光輝をむかえます。これは文字通り、金星が最も明るくなることで、その明るさは-4.7等に達します。

 1等星との明るさの差は5.7等にもなりますから、1等星の恒星と比べると、1等星と6等星ほどの違いがあることになります。ですから、金星はどの星よりも明るくピッカーッと光っています。金星が宵の明星や明けの明星といわれるのはこのためです。注意していただきたいのは、日没後に西の方角に見えるわけではなく、南西方向に見えることです。南西を向いて非常に明るい星があれば、それが金星というわけです。

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