火星がスピカに再度近づく 2014年3月26日

 3月26日に火星とスピカが近づきます。こう言うと、「あれ? 火星とスピカは2月3日にも近づいたんじゃないの?」、と思われるかもしれません。その通りなのですが、2ヶ月弱たってから再度火星がスピカに近づきます。この理由は下の星図をご覧いただくと、すぐに納得できるでしょう。スピカは図の下の方、真ん中からやや左よりに「α」と書かれています。火星は宙返りをするような動きをみせており、2月上旬、3月下旬、7月中旬と3度にわたってスピカに近づくことがわかります。

 火星とスピカは全部で3回接近しますが、このうち今回3月26日の接近では、最も遠い位置を通過します。両天体が最も近づいたときの間隔は4.8度ですから、大接近というわけにはいきません。

 さらに下の星図をご覧ください。3月26日の21時ごろには、東南東の空で見ることができます。火星は4月14日に地球との最接近をひかえていることから、-1.2等まで明るくなっています。火星は独特の赤色をしていていますが、スピカは青白い色をした1等星です。両天体の色の違いも楽しみましょう。
 

2014年に火星が描く経路の拡大図



3月26日21時ごろに火星が見える位置

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