月がおうし座のアルデバランとヒアデス星団に接近 2014年4月4日

 2014年4月4日の夕方、月がアルデバランとヒアデス星団に近づきます。アルデバランといえば、おうし座にあるオレンジ色をした1等星ですね。下の星図のように20時ごろですと、アルデバランの上側に月があります。その形は下方向からやや右側が光る月齢4.7の三日月形をしています。両天体の間隔は2.1度ですから、まずまずの接近といえるでしょう。なお、東京で最も近づくのは16時20分ごろで、1.7度まで近づきます。しかし昼間ですから、実際に見ることはできません。

 アルデバランの下側には、肉眼でも見える大きなヒアデス星団が、Vの字型に並んでいます。ただし、月が近くにあるため、ヒアデス星団の小さな星たちを確認するには、肉眼ではしんどそうです。しかし、双眼鏡を使えばなんとかなります。視野が広い双眼鏡でしたら、これら全体が一つの視野におさまるかどうかといったところですから、だいぶ楽しめそうです。

20時頃、西空のようす



アルデバランとヒアデス星団付近の拡大図



月の形

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