2014年5月21日 火星が留

 火星は4月9日に衝となり、4月14日に地球へ最接近しました。その後の火星は地球から離れる一方で、太陽へ次第に近づく過程に入っています。そんな折、火星が留を迎えていったん動きを止め、逆行から順行に移ります。こうなると火星の観望期もそろそろ終わりが近づいてきた感じがします。

 下の星図は5月21日21時ごろ、南の方向を見上げたようすです。おとめ座を中心に拡大し、前後2ヶ月間にわたる火星の動きを重ねて表示しました。星図上で左から右へ動いていた(逆行していた)火星は、この日を境に、今度は右から左へ動く(順行する)ことがわかります。

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