水星と金星が間隔を開けて並ぶ 2014年7月17日

 今年の金星は夜明け前に低い位置で留まっています。このため水星と近づく環境が整っていると言えなくもありませんが、水星と近づくには、少し高度が高過ぎます。帯に短し・・・、といったところでしょうか。そんな中途半端な位置にいる金星へ、水星が7月17日に最も近づきます。といっても間隔は6.2度も開いていますから、接近と呼ぶには少しおこがましい気がします。

 下の星図は日の出から50分前、東方東の空のようすです。高度12度くらいのところに明るい金星が見えます。これを目印に水星を見つけましょう。金星から下方向やや左より、高度6度くらいの位置に、-0.1等の水星が見えます。水星は高度が低い上に周囲が明るいですから、金星のようにたやすく見つけることはできません。

 夜明け前ということで空がどんどん明るくなっていきます。星図の時間よりも少し早い目から見始めて、空が明るくなる前に見つけるのが得策です。

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