金星と木星が0.5度まで大接近 2014年8月18日

 8月18日に金星と木星が大接近します。両惑星が最も近づくのは14時頃で、0.2度という至近距離です。しかし日中の出来事ですから、実際に肉眼で見えるのは8月18日の早朝です。下の星図のように、東京で日の出から1時間前ですと、0.5度を少し切る程度まで離れています。しかしそれでも、1度を切る大接近状態ですから、観測しない手はありません。

 今回は木星が7月25日に合となってから日が浅いですから、太陽に近くて、観測条件的にはあまり良くありません。金星と木星というゴーデンペアの大接近を見るためには、東の方角が開けた場所からご覧になる必要があります。日の出から1時間前でも高度が5度を切っていますから、地平線付近まで見渡せる必要があるのです。金星は-3.9等、木星も-1.8等と明るいですから、多少空が明るくなってきていても、肉眼で観察できるでしょう。

 なお、翌日19日も両惑星は0.6度強という至近距離にあります。たとえ8月18日がダメだったとしても、あきらめないでくださいね。この機会にぜひ、金星と木星の大接近を、ご自身の目でご覧になっていただきたいと思います。

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