しし座のレグルスに金星が大接近 2014年9月6日

 2014年の金星は、夜明け前の東天で高度があまり上がらず、8月に入ってからは高度を下げ始めました。そして9月上旬ともなると、日の出時刻における金星の高度は10度を少し超えた程度しかありません。そんな状態で9月6日に、しし座の1等星レグルスへ大接近します。

 下の星図は東京で日の出から30分前に見られる東天のようすです。日の出が30分前に近づいているにも関わらず、金星の高度は6.0度しかありません。明るさは-3.9等と明るいので肉眼でも見つけられるでしょうが、問題はレグルスです。1等星とはいえ周囲はかなり明るくなっており、見つけるには最低でも双眼鏡が必要でしょう。

 金星とレグルスの間隔は0.7度強ですから、双眼鏡なら同一視野に見えるのは確実です。また、天体望遠鏡でも低倍率なら同一視野に見えるでしょう。金星の右側真横に見えるレグルスを、がんばって見つけていただきたいと思います。

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