火星と海王星が大接近 2015年1月20日

 1月17日は火星と海王星が、最接近時に0.2度まで大接近します。金星と海王星の大接近は2011年と2014年に当サイトで取り上げましたが、今回は火星と海王星ということで、珍しい組み合わせになっています。しかし実際は、毎年のように1度を切るような大接近が起こっており、単に当サイトで取り上げていなかっただけです。

 下の星図は1月20日の18時30分ごろ、東京から見た西南西の空のようすです。この日、東京で空が完全に暗くなるのは18時24分ですから、下の星図はその直後ということになります。火星の高度は15度あまりと決して良い条件ではありません。海王星は8等級と暗いので、見るだけでも天体望遠鏡が必要になります。幸い火星は1.2等と明るいですし、両惑星の間隔は21.5分(=0.36度)しかありませんから、火星を導入するだけで海王星をたやすく見つけられます。前日も30.5分(=0.55度)と大接近状態ですから、19日にご覧になってもよいでしょう。

 火星と海王星は、今後も超がつくような大接近が、ほぼ2年に1度の周期で起こります。2017年の1月1日は1分角まで近づきますから、こちらも大いに期待できそうですね。

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