月と金星が近づき、水星と火星も近い 2015年1月22日

 1月22日は月と金星が近づきます。この組み合わせが近づくのを観測できるのは、昨年の夏以来ですから、ちょっと久しぶりの感があります。残念ながら今回は間隔が5.7度も開いており、それほど近づくわけではありません。金星は宵の空で高度を次第に上げてきているところですが、まだそれほど高度が高くありません。ですから、日の入り後に薄明状態で見ることになります。

 下の星図は17時40分ごろ、西南西の空のようすです。日の入りから43分しか経過しておらず、空は薄明状態です。月齢が1.8ということで、月は非常に細いものです。金星の右下には0.8等の水星がありますが、7.1度も離れています。さらに、月の左上方向には1.2等の火星もありますが、こちらは12度も離れていて、近づくという表現はおこがましいほどの間隔です。

 実際にパッ見て楽しめるのは月と金星の組み合わせだけかもしれませんが、この機会に、4天体がいっしょに見られるか挑戦してみてください。

月と金星と水星と火星が見える位置



月の形

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