ガリレオ衛星の相互食 2015年1月

 年が明けて2015年に入ると、ガリレオ衛星の相互食が見られる回数が増えてきます。そして3月にかけてピークを迎えます。今月も条件が良さそうなものをいくつか紹介します。小型の天体望遠鏡でも減光するようすを観測できますから、ぜひ望遠鏡を木星へ向けてください。今月は1月25日の未明に食や掩蔽が3回も立て続けに起こります。減光量も大きいですから、特にオススメです。

1月8日 エウロパがガニメデを食する

 ガニメデがエウロパの影に入って食となります。43.6分間継続し、7.7分間は金環となります。減光量は31%で、ガニメデが0.41等暗くなります。

1月8日0時52.8分〜1時36.5分

1月15日 イオがカリストを食する

 カリストがイオの影に入って食となります。8.6分間継続し、2.6分間だけ金環となります。減光量は35%で、ガニメデが0.47等暗くなります。

1月15日21時30.6分〜21時39.1分

1月25日 エウロパがイオを食する

 イオがエウロパの影に入って食となります。9.3分間継続する部分食です。減光量は38%で、イオが0.51等暗くなります。この後、2時39.9分から2時47.4分にかけて、エウロパ本体がイオを隠す掩蔽が起こります。この時、イオは0.30等暗くなります。さらにこの後、別の組み合わせで食が起こり、次で紹介します。

1月25日2時3.5分〜2時12.8分

1月25日 カリストがイオを食する

 イオがカリストの影に入って食となります。13.6分間継続し、2.4分間だけ金環となります。減光量は79%と大きく、イオが1.67等暗くなります。

1月25日3時48.1分〜4時1.8分

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