木星が衝 2015年2月7日

 2月7日は木星が衝となります。衝とは惑星が太陽から180度離れることです。太陽系を示した図をご覧ください。地球から見た木星は、太陽とちょうど反対側にあり、180度離れていることがわかります。衝のころの外惑星は地球へ近づくうえに、太陽と反対側にあるため一晩中観測することができて、観測条件が最良となります。

 今度は星図の方をご覧ください。21時ごろですと、木星は東の空で空の中ほどの高さにあります。金色に明るく光る木星は肉眼でもすぐにわかりますから、ご覧になってみてください。

 ここからはちょっと余談です。昨年の木星の衝は1月6日でした。そして来年の衝は、3月9日です。2014年から順に衝の日付を並べてみると、1月6日、2月7日、3月9日となり、年を追うごとに1ヶ月ずつ遅くなっています。これは、木星の公転周期に関係しています。つまり、木星は12年をかけて太陽のまわりを一周します。このため、翌年に同じ位置へ地球がやってきたとき、木星は (360/12)度 だけ進んだ位置にいます。この分だけ地球が余分に公転しないと衝の位置関係になりませんから、毎年1ヶ月ずつ衝の時期が遅れるのです。

地球と木星の位置関係



木星が見える位置

関連記事
  2014年1月6日 木星が衝

  天体観測ガイド 2015年