ガリレオ衛星の相互食 2015年2月

 2015年2月は条件が良いガリレオ衛星の相互食が多く起こります。減光量が40%を超えるような条件が良いものをピックアップして紹介しましょう。特に2月11日は観測しやすい時間帯に、掩蔽と食が4件も立て続けに起こり、相互食を堪能できそうです。

2月1日 エウロパがイオを食する

 イオがエウロパの影に入って食となります。8.8分間継続し、減光量は47%です。これによってイオは0.69等だけ暗くなります。

2月1日4時31.6分〜4時40.4分

2月3日 ガニメデがイオを食する

 イオがガニメデの影に入って食となります。7.2分間継続して46%減光します。これによってイオは0.66等暗くなります。

2月3日3時17.1分〜3時24.3分

2月11日 エウロパがイオを食する

 イオがエウロパの影に入って食となります。8.0分間継続し、このうち1.1分間は金環状態です。これによってイオは58%減光し、0.95等暗くなります。

 なお、この現象が起こる前、同じ組み合わせで部分食の掩蔽が起こります。19時56.9分から20時3.6分にかけて、イオが最大0.45等暗くなります。

2月11日20時8.4分〜20時16.4分

2月11日 カリストがガニメデを食する

 ガニメデがカリストの影に入って食となります。26.0分間継続し、このうち5.9分間は金環状態です。これによってガニメデは57%減光し、0.93等暗くなります。

 なお、この現象が起こる前、同じ組み合わせで部分食の掩蔽が起こります。21時29.1分から21時44.0分にかけて、ガニメデが最大0.14等暗くなります。

2月11日22時25.3分〜22時51.3分

2月18日 エウロパがイオを食する

 イオがエウロパの影に入って食となります。7.6分間継続し、このうち1.6分間は金環状態です。これによってイオは65%減光し、1.15等暗くなります。

 なお、この現象が起こる前、同じ組み合わせで部分食の掩蔽が起こります。22時1.8分から22時8.4分にかけて、イオが最大0.55等暗くなります。

2月18日22時30.6分〜22時38.2分

2月24日 ガニメデがエウロパを食する

 エウロパがガニメデの影に入って食となります。7.1分間継続する部分食です。これによってエウロパは44%減光し、0.64等暗くなります。

 なお、この現象が起こる前、同じ組み合わせで部分食の掩蔽が起こります。0時58.1分から1時3.4分にかけて、エウロパが最大0.43等暗くなります。

2月24日2時9.3分〜2時16.4分

2月26日 エウロパがイオを食する

 イオがエウロパの影に入って食となります。7.2分間継続し、このうち1.6分間は金環状態です。これによってイオは68%減光し、1.24等暗くなります。

 なお、この現象が起こる前、同じ組み合わせで金環食となる掩蔽が起こります。0時6.7分から0時13.0分にかけて、イオが最大0.64等暗くなります。

2月26日0時51.4分〜0時58.5分

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