金星と天王星が大接近 2015年3月4日

 3月4日は金星と天王星が0.1度まで大接近して、超がつくニアミスとなります。今年は1月20日に火星と海王星が0.2度まで近づいて話題になりましたが、今回は金星と天王星という組み合わせです。最も近づくのは3月5日の4時ごろですが、日本から観測することはできません。実際に見られるのは下の星図のように、3月4日の夕方となります。

 星図にある3月4日の19時ごろですと、金星と天王星の間隔は0.4度強まで開いています。暗くて普段はあまり目にすることがない天王星ですが、この日は近くに金星があるから大丈夫。双眼鏡を使って金星を視野に入れただけで、すぐ左上に6等級で光る天王星が見つかるでしょう。難点をいえば金星が明るすぎて、光が邪魔になることです。痛しかゆしといったところでしょうか。

 天体望遠鏡で100倍くらいの倍率をかけても、両惑星は同一視野におさまります。天体望遠鏡を通して見た天王星は、独特の青緑色をしていますので確認してください。拡大図もつけておきましたから、実際に観測される際の参考にしてください。

3月4日19時ごろ 金星の位置



19時における金星と天王星の位置関係(拡大図)

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