月と金星が近づく 2015年9月10日

 9月10日の夜明け前、月が金星に近づきます。金星は8月14日に内合を迎えたばかりで、内合からまだ1ヶ月も経っていません。しかし、金星は一気に高度を上げてきており、早くも夜明け前の東天で、明るい姿を見ることができるようになっています。

 下の星図は日の出から1時間19分前、東京から見た東の空のようすです。金星は12.5度の高さにあり、その真上方向に月齢26.2の細い月があります。月は左下側が光っており、地球照が美しいでしょう。

 肝心の間隔ですが、残念ながら5.7度とだいぶ開いています。それというのも、最も接近するのは17時台で、この時は1.9度まで近づくのですが、それから半日近くも経っています。間隔が開いているのもしかたがありませんね。

 ということで、夜明け前にまわった金星と月の接近は久しぶりですので、このタイミングでご覧になってみるのも悪くありません。なお、翌日は月と火星が近づきますよ。




月の形

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