金星が最大光輝 2015年9月22日

 金星は先月、8月14日に内合となり、太陽と同じ方向へやってきました。その後は夜明け前の東天を駆け上がるようにグングン高度を上げており、9月中旬になると、早くも夜明け前にその姿を見ることができるようになります。そんな折、金星が最大光輝を迎えて最も明るくなります。ただでさえ明るい金星ですが、この日は最も明るくなるということで、その明るさは-4.5度に達します。

 金星を1等星に例えるなら、普通の1等星は5.5等の明るさにしかなりませんから、驚くべき明るさです。しかも意外なことに、9月22日の金星と太陽との離角は40度に達しています。条件さえ整えば金星は昼間でも肉眼で見ることができますから、最も明るくなるこの時期に挑戦してみられてはいかがでしょうか。

 昼間に金星を見つける一番確実な方法は、夜明け前から見始めて、徐々に空が明るくなる中で金星を見続けることです。ちょっとズルいやり方ですが、昼間であることに違いはありません。

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