アルデバラン食 2015年10月2日

 今年の7月13日からアルデバラン食のシーズンが始まりました。10月2日は再びアルデバラン食が起こり、月によってアルデバランが隠されます。月齢は19.2と大きめですが、見やすい21時前後に起こるので助かるという方も多いのではないでしょうか。

 今回は7月13日の時よりも少しだけ条件が良くなります。出現が見られる地域は、中国・四国地方の一部よりも東側ということで、前回よりも見られる範囲が西の方へ広がります。といっても大阪あたりでは、出現時刻における月の高度は2度しかありません。条件の良い札幌でも9度ほどで、決して条件が良いとはいえません。

 また、地域によっては潜入も見られます。南側の限界線が仙台のやや南側を北西から南東に横切っており、これよりも北側のエリアでは潜入を見ることができます。ただ、条件の良い札幌でも潜入時刻における月の高度は4度しかありませんから、条件は良くありません。

観測地 潜入 出現
時刻 高度 時刻 高度
札幌 20:48 4度 21:19 9度
東京 21:17 6度
大阪 21:16 2度

アルデバランが出現する頃、21時15分のようす
※月の右端付近にある塗りつぶされた丸印が21時15分のアルデバランの位置

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