水星が西方最大離角 2015年10月16日
10月16日は水星が西方最大離角となります。西方最大離角とは、水星が太陽の西側へ最も離れることです。もともと水星は太陽系で最も内側の軌道を回る惑星ということもあって、いつも太陽の近くに見えますが、西方最大離角の頃は太陽から離れるので見つけやすくなります。例年、西方最大離角は年間3回起こります。今回はその中で最も条件が良いもので、日の出時刻における水星の高度は17度に達します。
下の星図は朝の5時ごろに東の方角を眺めたものです。この日、東京での日の出は5時47分ですから、日の出から47分前ということになります。周囲は少しずつ明るくなってきている上に、水星の高度は7.6度しかありません。少し早い目から見始めて、水星が見やすいタイミングを見計らって観測しましょう。
低空に見える水星
日の出時刻における水星の位置変化(5日間隔)
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