水星が東方最大離角 2015年12月29日

 12月29日に今年4回目の東方最大離角となります。通常の年はだいたい3回なのですが、今年は1回目が1月15日と早い時期に起こったため、年内ギリギリのタイミングで4回目が起こります。

 下の星図は日の入りから40分が経過した南西方向のようすです。この頃の水星は西ではなく南西に見えますので注意しましょう。水星は高度が7.8度という、比較的低い位置に見えます。明るさは-0.5等ですから数字だけを見ると明るいように思います。しかしまだ薄明中の時間帯で、空が完全に暗くなるのに、あと51分必要です。そんな状態ですから、肉眼で水星を見つけるためには、もう少し後の方が良いかもしれません。しかし、時間が経ちすぎると水星の高度が下がってしまって見づらくなりますから、ほどほどのタイミングでお願いします。

 普段は見づらい惑星だけに、けなげにポツンと光る水星をみつけた時は、ちょっとした感動がありますよ。




日の入り時刻における水星の位置変化(5日間隔)

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