木星が衝 2016年3月9日

 木星は3月9日に衝を迎えて、最も観測条件が良くなります。衝とは惑星が太陽から180度離れることです。下に示した太陽系の図をご覧いただくと、太陽−地球−木星がこの順に一直線に並んでおり、木星が太陽から180度離れた位置にあることがわかります。

太陽と地球と木星の位置関係

 今、木星はしし座の足元付近にあります。明るさは -2.5等と非常に明るいものです。視直径は 44.4 秒もあり、今年地球へ接近する火星の 18.6 秒と比べると 2.4 倍近くに達します。いかに木星が観測しやすい惑星であるかがわかります。この時期の木星は20時ごろになると高度が30度を超えてきますし、南中のころは60度に達します。ぜひ気流の落ち着いた日を狙って木星観測に挑戦してください。

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