今月は夕方の西空で月・惑星の接近現象が何度か見られますが、いずれも条件が良くありません。8月20日に起こる水星と木星の接近も、その例外ではありません。
下の星図は8月20日の19時ごろに東京から西の方角を眺めたようすです。東京の日の入りは18時24分ですから、日没から36分しかたっていません。当然まだ空は明るく、薄明が強く残った状態です。加えて水星の高度が4.1度しかなく、明るさも0.5等ですから、肉眼では見えないと思っておいた方がよいでしょう。右の方に明るい金星がありますから、これを目印にして
-1.7等の木星を探し、ここから双眼鏡を使って水星を探すのがよさそうです。