火星が東矩 2016年9月7日

 9月7日は火星が東矩となります。東矩とは、地球から見た惑星が、太陽の東側へ90度離れた位置にやってくることです。太陽系の図をみると、太陽−地球−火星が作る角度が90度になっています。

 東矩の頃は日没を迎えるころに火星が南中します。衝の頃と比べて火星は随分と地球から遠ざかりましたし、観測できる時間もすっかり短くなりました。実際、火星の明るさは -0.2等と、ひと頃よりも暗くなっています。視直径も10.1秒しかなく、小望遠鏡で観測するのは厳しい状況です。また、火星の入りとなる時刻は、東京で22時21分とすっかり早まりました。

火星と地球と太陽の位置関係

 下の星図は20時ごろ、東京から南西の方角を見た場合です。火星の高度は20度くらいしかありません。空の低い位置で火星と土星とアンタレスが三角形を作っています。こんな姿が見られるのもあとわずか。今のうちにしっかり見ておきましょう。

火星が見える位置

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