今年は何度もアルデバラン食が起こっていますが、9月22日にもアルデバラン食が起こります。今回は北海道など北の地域では星食になりません。また、日の出から3時間ほどが経過した朝方に見られ、太陽が昇った後の話です。ですから見るためには、少なくとも天体望遠鏡が必要です。
8時台の前半、西の空に注目しましょう。空の中ほどよりも低い位置に、月齢20.6の丸みを帯びた月が肉眼でも薄っすらと見えます。天体望遠鏡を向けると、月が光る縁の近くに一等星アルデバランがあります。しばらくすると、アルデバランが次第に近づいていきます。そしてついに、月にひっついて消えてしまい、潜入となります。
観測場所によって異なりますが、多くの地域で月に隠された状態が1時間ほど続きます。9時台前半になると、月の暗部からアルデバランが出現して、今回のアルデバラン食は終了します。
観測地 | 潜入時刻 | 出現時刻 |
---|---|---|
札幌 | − | − |
東京 | 8:29 | 9:19 |
大阪 | 8:24 | 9:21 |
福岡 | 8:18 | 9:21 |
那覇 | 8:18 | 9:27 |
月の形 |
月に対するアルデバランの経路 |