準惑星セレスが衝 2016年10月25日

 準惑星セレスが10月25日に衝となり、7等台半ばの明るさで観測できます。

 セレス(最近はケレスが多い?)は4大小惑星の一つです。1801年にピアッツィよって初めて発見された小惑星として有名ですね。小惑星の中では最も大きくて直径が952Kmもあり、火星と木星の間を回る小惑星の中で唯一、準惑星に分類されています。また、2015年にドーン探査機が撮影した写真に明るい光点が写っていて、氷ではないかと話題になりました。

 そんなセレスが7等台半ばの明るさで見ごろとなります。下の星図は10月25日の21時ごろ、南東の空を見上げたようすです。大きなくじら座が横たわっており、セレスはその中に見えます。変光星で有名なミラから遠くない位置です。実際に探される際は、うお座のα星からたどるのがよいでしょう。付近の拡大図も載せておきましたので参考にしてください。

くじら座に見えるセレス

セレスの経路を拡大した星図(赤道座標系)

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