水星が東方最大離角 2016年12月11日

 12月11日は水星が太陽から東側へ最も離れる東方最大離角を迎えます。

 下の図は日の入り時刻において、水星が日々どこに見えるかを示したものです。この図を見ると水星は、日の入り時に南西方向に見えることがわかります。日の入り時の水星高度は12月11日の場合、東京で13度しかありません。最も条件が良い時には20度前後に達することを考えると、あまり条件が良いものではありません。

日の入り時刻に水星が見える位置(5日間隔)

 下の星図は17時ごろに東京から見た南西の空です。日の入りは16時28分ですから、まだ日没から30分ほどしか経過していません。ですから空はまだ明るくて、薄明が強く残った状態です。低空に−0.4等の水星が見えますが、相当に見づらいでしょう。左上に見える明るい金星を頼りにして、およその位置の見当をつけてから観測にのぞんでください。双眼鏡をお持ちの方は準備しておかれた方が賢明です。

12月11日17時に水星が見える位置

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