海王星が衝 2017年9月6日

 太陽系最果ての惑星である海王星が9月6日に衝となって、観測好機を迎えます。
 
 海王星は遠いところにありますから他の惑星と比べて動きが小さく、あまり移動しません。ここ数年間、海王星はみずがめ座の中に留まっています。海王星の明るさは8等級ですから、肉眼で見ることはできません。見るためには最低でも双眼鏡が必要になります。
 
 下の星図は東京で9月6日の21時ごろ、海王星が見える位置を示したものです。詳細図を見ると、海王星から 1.2度離れたところに、みずがめ座λ星(3.8等)があります。10月中旬にかけて次第に接近していきますから、これを目印にして探しましょう。

海王星が見える位置

詳細図(地平座標系)

 なお、この日は近くに明るい満月がありますから、暗い天体を観測するのには適していません。9月11日以降、月明かりのない日や時間帯を選んで観測するようにしてください。

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