水星が東方最大離角 2017年11月24日

 11月24日は、水星が太陽から東側へ最も離れる、東方最大離角となります。2017年は水星の最大離角が全部で6回起こりますが、今回はその中で最も条件が悪いものです。
 
 下の星図は11月24日の17時10分ごろ、東京から南西方向を眺めたようすです。今回見られるのは西ではなく、南西になりますので注意してください。この時刻は日の入りから40分しかたっておらず、空が完全に暗くなるのに、あと50分ほどかかります。空はまだ薄明状態ですし、水星の高度も5度しかありません。水星の明るさが-0.3等とはいえ、肉眼で探すのは意外と骨が折れます。

日の入り時刻における水星の位置変化

 肉眼で水星を見つけるコツはタイミングです。時間が早すぎると空が明るいですし、時間が遅いと水星の高度が下がります。そもそも今回は最大離角としての条件が良くないので、見つけるのに手こずるかもしれません。双眼鏡を準備しておかれることをおすすめします。

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