夜明け前の東天で見られた接近パレードは、11月13日と14日に金星と木星が大接近してフィナーレを迎えます。両日とも0.6度弱まで近づく上に、金星と木星というとても明るいゴールデンペアの接近だけに見逃せません。
最も接近するのは11月13日の17時台で、間隔は0.3度を切っています。しかしこの時間帯は、地平線下にあって観測することができません。実際に観測できる夜明け前は、13日と14日ともに0.6度弱と少し間隔が開いています。両日とも同じ0.6度弱ですが、13日の方がわずかに間隔が狭くなっています。
下の星図は11月13日の朝5時25分に、東京から東天の低い位置を眺めたようすです。高度が3度台という低空に金星と木星があります。日の出はおよそ50分後にせまっており、空は白み始めています。早く見つけて、観測を早々に済ませたいところです。
非常に明るい金星の下側に、寄り添うように木星があります。両惑星の間隔は0.6度を切っています。金星と木星という豪華な惑星が大接近するのは見ものですね。
13日は金星と木星が縦に並ぶ(少し拡大) |
金星と木星の位置関係(上の星図をさらに拡大) |
下の星図は11月14日の場合です。木星は金星の右上に移動しました。間隔は昨日と同じ0.6度ですが、今日の方がわずかに間隔が開いています。
11月14日の場合 |
両日とも接近が見られるのは薄明中で、しかも非常に低い位置で見られます。ポイントは東の方角が十分に開けた場所からご覧になることです。観測条件としてはあまり良くありませんが、明るい惑星同士の大接近だけに、ぜひご覧になっていたたきたいと思います。