水星が西方最大離角 2018年1月2日

 2018年の年初、夜明け前の低空で水星が見つけやすくなります。
 
 例年だと西方最大離角は年に3回起こります。しかし 2018年は、1月2日、4月30日、8月27日、12月15日の年に4回起こる珍しい年です。調べてみると西方最大離角が年に4回起こるのは、2011年以来7年ぶりのことです。
 
 下の星図は朝の5時半ごろ、南東の方角を眺めたようすです。この日、東京での日の出は6時51分なので、日の出からおよそ1時間20分前のようすです。空は5時20分から明るくなり始めますが、まだ暗夜に近い状態です。
 
 水星の高度は3.3度しかない低空ですが、この後次第に高度を上げてきます。しかし、それとともに空も明るくなっていきますので注意してください。
 
 夜明け前に見える水星としては条件が良いですから、ぜひ注目してください。

夜明け前、低空に見える水星

日の出時刻における水星の位置変化

関連記事
  2017年9月12日 水星が西方最大離角