スーパームーン 2018年1月2日

 2018年の年明け早々、いきなりスーパームーンが見られます。月は身近な天体ですし、天体観測の事始めにご覧になられてはいかがでしょうか。
 
 近年、スーパームーンという言葉をよく耳にするようになりました。普段よりも大きな満月が見られることをスーパームーンと呼んでいますが、具体的な定義を知りませんし、正式な天文用語でもありません。昨年はスーパームーンがありませんでしたので、前回の2016年11月14日から1年以上間隔が開いています。
 
 下のグラフは、2018年の一年間を通した月の見かけ上の大きさ(視直径)を表したグラフです。月の大きさが変化するのは、月が円軌道でなく不規則に楕円軌道を描いており、地球と月の距離が変化するからです。グラフを見ると2018年の年初にピークがあり、1月2日6時49分に月が最も大きく見えます。一方、1月2日11時24分が満月で、ピークとほぼ一致するためスーパームーンとなるのです。

2018年 月の視直径変化を表すグラフ

 それでは実際に満月を見てみましょう。下の星図は東京で21時ごろ、東の空を中心に描いたものです。東の空の中ほど、ふたご座に満月が見えることがわります。

東の空に見える満月

 ところで満月となる日付の21時に、東京で今年最小の満月が見られるのは7月28日です。スーパームーンと最小の満月の大きさを比較しましょう。下の絵をご覧いただくと、大きさが随分違うことがわかります。14%も違うのですから当然ですね。

2018年のスーパームーン

最小の満月

※表示された視直径は東京から見た場合の数値です。
関連記事
  2016年11月14日 スーパームーン