準惑星ケレスが衝 2018年2月4日

 2月4日にケレスが衝を迎え、観望期となります。ケレスはセレスとも言いますが、現在はケレスが一般的なようですので、今回からケレスとしました。(掲載した図はセレスのままです。)
 
 ケレスは火星と木星の軌道の間を回っており、多数ある小惑星の一つです。その中で一番最初、1801年に発見されたのがこのケレスです。また、直径が952Kmあって最も大きな小惑星です。数ある小惑星の中で、冥王星と同列の準惑星に分類されるのはケレスだけです。
 
 前置きはこれくらいにしましょう。下の図は太陽系の様子を描いたものです。太陽−地球−ケレスがこの順で一直線に並んでおり、衝であることがわかります。この時、地球との距離が最も近くなっています(※正確には異なりますが)。また、地球から見たケレスは太陽と反対の方向にあり、一晩中観測することますので、観望期というわけです。

ケレスと地球の位置関係(太陽系の図)

 ケレスは21時ごろ、東の空に見えます。空の中ほど、しし座の頭部よりも上方にあり、明るい星が少ない領域です。明るさは6.8等ですから肉眼で見ることはできず、最低でも双眼鏡が必要になります。経路を示した拡大図も載せておきましたので、見つける際の参考にしてください。

ケレスが見える位置

前後4ヶ月間の経路(赤道座標系)

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