木星が衝 2018年5月9日

 5月9日は木星が衝となり、観測好機を迎えます。
 
 衝とは惑星が太陽から180度離れた位置にやってくることです。下に示した太陽系の図をご覧ください。太陽、地球、木星がこの順で一直線に並んでいます。地球から見た木星は太陽と反対側にありますから、木星は衝であることがわかります。
 
 衝のころの惑星は地球へ近づいている上に、太陽と反対側にあることから一晩中観測でき、二重の意味で観測好機です。

太陽と地球と木星の位置関係

 下の星図は5月9日21時ごろに南東方向を眺めたようすです。てんびん座の中で、明るく金色に輝く木星が目にとまるでしょう。天体望遠鏡を木星に向けると、縞模様や大赤斑を観測することができ、木星らしさを楽しむことができます。

21時ごろ、南東の空に見える木星

 ところで昨年は遠日点付近で衝となった関係で、今年も例年より少し遠い距離の衝となります。それでも-2.5等と非常に明るいですから、この辺は「さすが木星」といったところでしょうか。

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