衝でも小さな土星 2018年6月27日

 6月27日は土星が衝になります。太陽系の図を見ると、太陽、地球、土星がこの順で、一直線に並んでいます。
 
 衝になった惑星は、地球から見ると太陽と反対側に見えますので、一晩中観測することができです。また地球との距離も近づきますから、観測するのに好都合です。
 
 今年も昨年に引き続き、土星の環が大きく開いた状態です。天体望遠鏡を使うと環が見えます。小型の望遠鏡でも倍率を上げるとA環とB環に分離できますから、ぜひ観測してください。

地球と土星と太陽の位置関係

 
 少し話は変わります。下のグラフのうち上側のグラフは、20年間にわたる土星と太陽の距離変化を示したものです。グラフを見ると、2018年前半に土星は太陽から最も遠ざかることがわかります。

20年間にわたる土星と太陽の距離

20年間にわたる土星本体の視直径変化

 また下側のグラフを見ると、2018年は視直径のピーク(波の高い位置)が最も小さくなっています。ですからページのタイトルどおり、衝としては「小さな土星」となるわけです。

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