天王星が衝 2018年10月24日

 10月24日は天王星が衝となり、観測好機を迎えます。
 
 観測好機といってもこの日の天王星は、地球から18.88AUも離れています。土星と太陽の平均距離は9.55AUですから、ずいぶん遠いところにある惑星ですね。
 
 このため明るさは5.7等と、肉眼で識別できるギリギリの明るさしかありません。視直径も3.7秒と小さなものです。7月末に大接近した火星の視直径が24.3秒だったことを考えると、いかに小さいかがわかります。

天王星付近の拡大図

 天王星は今、うお座にあります。双眼鏡を準備しましょう。うお座のο星(オミクロン星、4.3等)が3.0度と比較的近い位置にありますから、この星からたどるのが良いでしょう。もう少し明るいところでは、おひつじ座のβ星(ベータ星、2.7等)があります。しかし 9.7度とだいぶ間隔が開いており、たどるのが大変かもしれません。
 
 天体望遠鏡を使うと独特の青緑色に見えますから、他の恒星と見間違えることはありません。倍率を150倍くらいまで上げると、恒星とは違って、小さいながらも面積を持つ天体であることがわかります。

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