12月15日は水星が西方最大離角となります。
西方最大離角とは、内惑星が太陽の西側へ最も離れることです。いつも太陽の近くに見える水星の場合、最大離角の頃を狙って観測するのが一番です。例年だと水星の西方最大離角は年に3回起こりますが、今年は4回起こる珍しい年です。そのうち今回は2番目に条件が良いものです。
下の星図は朝の5時半ごろ、東南東の低空を眺めたものです。東京では5時11分から薄明が始まっており、空が白み始めています。また、6時43分の日の出まで1時間13分ありますが、この後空はどんどんと明るくなっていきます。
日の入り時刻における水星の位置変化 |
水星の高度は5.2度、明るさは-0.4等です。この時間帯なら、肉眼でもポツンと光る水星を見つけられるでしょう。視力に自信がない方は、双眼鏡を使えば簡単です。