水星が東方最大離角 2019年6月24日

 6月24日は水星が太陽から東側へ最も離れ、東方最大離角を迎えます。
 
 水星は太陽系で最も内側を回る惑星です。このため水星はいつも太陽の近くにあって、見づらい惑星です。しかし、最大離角の頃は太陽から離れて、見やすくなります。
 
 この日、東京の日の入り時刻は19時1分です。下の星図は日の入りから50分ほど経過していますが、空が完全に暗くなるためには、あと1時間が必要です。まだ薄明が強く残っていますので、0.6等の水星は見づらいでしょう。しかも高度は8.6度と低いですから、双眼鏡を準備しておくと安心です。
 
 双眼鏡で見られる方は、右下へ2.7度離れたところに 1.8等の火星もありますので、いっしょにご覧になってください。

日の入り時刻における水星の位置変化

 今回は日没時刻における水星の高度が高くなり、良い条件です。年間3回起こる東方最大離角の中で最も条件が良く、西方最大離角を合わせても、最も条件が良いものです。簡単に言うと、今年最高の条件。普段見づらい水星を、この機会にぜひご覧になってください。

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