土星が衝 2019年7月10日

 7月10日は土星が衝となり、観測条件が良くなります。
 
 地球から見た惑星が太陽から180度離れた位置にやってくることを衝といいます。衝の頃の惑星は、太陽と反対にあることから真夜中に南中します。
 
 太陽系の図を見ると、地球が太陽と土星の間に入り込んでおり、土星との距離が最も縮まっています。言い換えると地球と土星は最も接近した位置関係にあります。

太陽と地球と土星の位置関係

 土星は21時頃、南東の空で比較的低い位置に見えます。星座でいうといて座になります。明るさは0.1等と、普通の1等星よりも明るくなっています。しかも、落ち着いた鈍い黄色(黄土色)をしていますから、すぐに土星を確認することができます。
 
 今は環が大きく開いていますので、小型の天体望遠鏡でも環を観測しやすくなっています。お持ちの方はぜひ、土星に天体望遠鏡を向けてください。

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