昨日の水星の西方最大離角に続き、3月25日は金星が東方最大離角となります。
下の星図は20時ごろに西の方角を眺めたようすです。-4.4等という強烈な明るさで金星が輝いています。今日は東方最大離角ということで、太陽から最も離れた位置にあります。このため、日の入りの17時57分から2時間以上たっているにもかかわらず、高度が20度近くあります。
日の入り時刻における位置変化の図をご覧ください。金星の高度は40度を超えており、日没後も見やすいことがわかります。高度が40度を超えるのは2月17日から4月23日で、見やすい状態がしばらく続きます。
日の入り時刻における金星の位置変化(7日間隔) |
天体望遠鏡をお持ちの方は、50倍以上の倍率で金星をご覧ください。下の画像のように、最大離角の頃は半月形に見えますよ。
3月25日の金星の形 |
形と大きさの変化(10日間隔) |
この後は6月4日の内合に向けて、金星はどんどん細くなります。それとともに大きさが大きくなります。金星観測が最も楽しい時期ですので、2月頃から5月末にかけて、天体望遠鏡で形や大きさの変化を追ってみてください。