木星と土星と火星へ、月が順に近づく 2020年4月15日から17日

 先月から夜明け前の東天がにぎやかです。今月も夜明け前に集まった3惑星に、月が近づいて華を添えます。

4月15日

 朝の3時半ごろ、南東のやや低い位置をご覧ください。月齢21.4という下弦の月があり、木星に3.6度まで近づいてます。木星の左下には、5.5度離れて土星があり、さらに9.1度離れて火星があります。

月の形

4月16日 オススメ

 今日は土星と火星の間へ月が割り込んできます。右側から木星、土星、月、火星の順に並びます。16日が一番バランスが取れて、美しい眺めとなります。
 
 間隔は木星と土星が5.5度、土星と月は5.8度、そして月と火星は5.6度です。ほぼ等間隔なのですが、3惑星が作る直線よりも月がやや下側にあるため、少しジグザクした印象です。

月の形

4月17日

 17日になると月がさらに左下へ移動して、火星からだいぶ離れてしまいます。接近というには無理がありますが、なんとなく4天体が直線的に集まっています。残念ながら、4天体が集まるのは今日が最後です。

月の形

 
 4月16日を中心とした3日間は、珍しい4天体による共演です。この組み合わせで次回見られるのは2040年。20年も先の話になりますから、絶対に見逃さないでくださいね。
 
 なお、2040年は6天体による惑星集合! 下のリンクもご覧ください。

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