2020年の金星は、年の前半は夕方、後半は夜明け前に見ることができます。
3月25日の東方最大離角を目指し、年初から金星はジワジワと高度を上げてきます。2月中旬には日の入り時刻における金星の高度が40度を超えてきます。日没後の西空で宵の明星として、圧倒的な存在感を示すでしょう。
しかし4月に入ると、高度を下げ始めます。次第に下げの勢いが加速していき、6月4日に内合となります。
日の入り時刻における金星の位置変化 |
6月上旬から夜明け前の東天にまわった金星は、明けの明星として輝きます。8月下旬にかけて、金星の高度が一気に上がります。西方最大離角は8月13日です。この頃は真東に見え、日の出時刻における高度は40度を超えます。
9月に入ると高度は下がり始めます。南へ移動しながらドンドン下がり、年末には15度を切ってきます。
日の出時刻における金星の位置変化 |