12月3日頃、日の入り時刻の金星高度が最も高くなります。
といっても東京での高度は23.6度しかありません。日の入り頃はまだ空が明るいですから、実際に金星を見ようと思ったら、もう少し時間がたたなければなりません。そうすると金星の高度もその分だけ低くなります。
とにかく今年の夕方に見える金星は高度が低く、あまり人目につきませんでした。そのかわり大きく南寄りに見えて、星図のように17時半ごろですと、西ではなく南西の方角に見えます。
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日の入り時刻における金星の位置 |
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この後の金星は、年初にかけて一気に高度が下がります。今このタイミングが見納めに近いと言っても過言ではありません。夕方に見える金星を見送りましょう。