金星と土星が大接近、月も並ぶ 2023年1月23日

 1月23日の夕方、金星と土星が0.6度まで近づく大接近となります。しかもこの日は、月齢1.5という非常に細い月が2惑星に近づきます。
 
 東京で18時ごろに西南西の方角、低空をご覧ください。とても明るく光る金星が見えます。薄明が終わるのは27分後ですが、金星なら肉眼でも確認できるでしょう。
 
 金星のすぐ右下、0.6度離れたところにあるのが土星です。明るさは1等級ですが、薄明中である上に高度が7.4度と低空です。肉眼だと怪しいかもしれませんので、双眼鏡を用意しておかれた方が確実です。
 
 一番見づらいのが月です。輝面比が0.04と光る部分が非常に少ないですから、その光は弱くて頼りないものです。高度も4.9度しかありませんので、双眼鏡が必須と思われた方がよいでしょう。月と金星の間隔は4度ちょうどで、月と土星は4.1度です。金星と土星が1度を切る大接近しているところに月も加わった格好で、見ものです。

月の形

 表のように前日も0.7度の大接近ですから、こちらもご覧になってください。

日付 間隔(18時)
1月20日 2.9度
1月21日 1.8度
1月22日 0.7度
1月23日 0.6度
1月24日 1.7度
1月25日 2.8度

 次回この3天体が近づくのは、2025年4月25日の夜明け前となります。

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