6月20日は西日本で、アンタレスが月に隠されるアンタレス食が見られます。
今回のアンタレス食は、北側の限界線が関東から北陸を通っています。この線よりも南側でアンタレス食を見ることができます。下に示したシミュレーション画像では、東京、金沢、大阪、広島、福岡、那覇ではアンタレス食が見られますが、札幌、仙台では食になりません。
東京では月の縁がアンタレスをかすめるように通過し、かろうじて食になります。潜入は18時46分ごろで、出現は18時58分ごろです。月の高度はそれぞれ10.5度と12.2度で、低い位置で起こります。東京での日の入り時刻は19時14分ですから、まだ太陽が昇っており、条件は良くありません。他の地点も同じような条件で、太陽が沈む前の観測を余儀なくさせられます。
月に対するアンタレスの経路 |
月の形(18時30分) |
東京で見られれる次回のアンタレス食は、18年後の2042年3月14日です。しかし日の出ごろの現象で、条件は良くありません。