12月8日は日本の一部で、土星が月に隠される土星食が見られます。
7月25日と違って今回は日没後に起こり、薄明から夜間にかけての現象です。高度も高くて観測しやすいのですが、北側の限界線が本州北端から九州南端にかけて、北東から南西へ斜めに横切っています。したがってこの線よりも北側では、土星食を見ることができません。下のシミュレーションで示した8地点では、札幌、広島、福岡では土星食を見ることができませんが、仙台、東京、金沢、大阪、那覇では見ることができます。
限界線に近いため時間にバラツキがありますが、東京での潜入は18時19分ごろです。薄明が17時58分に終わりますので、ギリギリ暗夜で観測することができます。また、東京での出現は19時ごろです。
月に対する土星の経路 |
月の形(18時10分) |
東京で次に土星食が起こるのは、2031年5月22日です。しかし、昼間の現象である上に新月の翌日です。太陽に近すぎるため、実際に観測するのは無理でしょう。