東海地方

 東海地方各県の日食情報です。東海地方では静岡、愛知、三重の各県の全域で金環日食が見られます。また岐阜県では、県の南半分で金環日食が見られます。食の中心線が静岡県を通っていますから、この付近では真円の形をした太陽のリングを観測することができます。中心線から5Kmしか離れていない静岡では、金環日食が4分58秒の間継続します。

 県のリンクを選択すると、市町村別の日食時刻表を表示します。

愛知県

 愛知県は全域が金環帯北側半分のエリア内におさまります。したがって、県内全ての地点で金環日食を観察することができます。食の中心線が愛知県の沖合いから静岡県にかけてを通ります。したがって、南の太平洋側沿岸部から静岡県との境界に近づくほど条件が良くなり、金環継続時間も長くなります。食の中心線から80Kmほど離れた名古屋市では、3分台半ばの金環日食を観測することができるでしょう。

名古屋市

名古屋で日食が見える位置

名古屋の日食・前半

名古屋の日食・後半

静岡県

 2012年の日食で東海地方は全体的に観測条件に恵まれますが、静岡県はその筆頭といっても良いでしょう。もちろん静岡県の全域で金環日食が見られます。それというのも食の中心線が静岡県を通るからです。食の中心線は磐田市の沿岸部から焼津市の沿岸部にかけて、および沼津市西部を通過します。中心線に近い静岡市では金環継続時間が5分近くに達し、日本では最も好条件となる観測地の一つです。

静岡市

静岡の日食・前半

静岡の日食・後半

岐阜県

 観測条件の良い東海地方にあって、最も条件が悪いのが岐阜県です。金環帯の北側限界線が県の中央部を東北東へ走ります。この線の南側では金環日食となりますが、北側では部分日食にしかなりません。県の南部に人が多く集まっていますから、人工比率から考えると、多くの方が金環日食を見ることができそうです。

 岐阜市では2分間ほど金環日食を観察することができます。東海地方の中では条件が悪いと言いながら、他の地方では金環日食を全く見ることができない県も多くあります。貴重な現象だけに、そんなに贅沢は言ってられません。

 下に示した岐阜市での欠け方の図では金環日食に見えませんが、実際は金環日食です。ご注意ください。

岐阜市

岐阜の日食・前半

岐阜の日食・後半

三重県

 三重県は南北に細長い県ですが、幸いなことに金環帯の北側部分が県内全域にかかります。したがって、県内ならどこからでも金環日食を観察することができます。月の本影の中心が紀伊半島の南端を通過しますから、南へ行くほど食の中心線に近づいて条件が良くなります。本影の中心から60Kmほど離れた津市では、およそ4分間にわたって金環日食を観察することができます。

津市

津の日食・前半

津の日食・後半


つるちゃんのプラネタリウム 各地の見え方|金環日食2012年