金環帯の拡大図

日本列島の太平洋側を通る金環帯

 下の絵は2012年5月21日の金環日食における金環帯の拡大図です。

 西から順に鹿児島、熊本南部、宮崎、大分南部、愛媛南西部、高知、香川南部、徳島、兵庫南東部、大阪、和歌山、奈良、京都南部、滋賀南部、三重、岐阜南部、愛知、長野南部、静岡、山梨、神奈川、東京、群馬中部・南部、栃木、千葉、茨城、福島南東部の各地域で金環日食が見られることがわかります。

 また、中心線は九州最南端の佐多岬をかすめるように、その沖あい5Kmを通ります。日本列島で最初に中心線が横切るのは和歌山県潮岬付近ですが、すぐに再び海上へ出てしまいます。次に上陸するのは静岡県御前崎の西で、そこから駿河湾を通り、沼津付近へ再上陸します。さらにそこから箱根、海老名、品川、市川、霞ヶ浦南部を通って鹿島灘へ抜けます。

 金環帯の幅は最大食となる最も狭い地点ですら236.9Kmもありますから、日本の太平洋側を中心とした広い範囲で金環日食が観測できることがわかります。

日本付近の拡大図
提供:NASA、Google


つるちゃんのプラネタリウム 金環日食の解説 2012年5月21日