三脚と架台

 三脚はカメラを固定するためのものです。太陽撮影では速いシャッタースピードが切れますから必ず必要なものではありませんが、安定した撮影を続けるためには三脚が必要です。

三脚の写真三脚が必要な場合

 部分日食中は太陽が明るいので速いシャッタースピードが切れますから、三脚は必要ないと思われるかもしれません。しかし、望遠レンズで拡大撮影する場合は手ブレを起こしやすくなります。それに日食時間中に手持ちで何度も構図決めをする作業は非常に疲れます。落ち着いて確実に撮影を続けるためには、三脚があった方が良いでしょう。

三脚の選び方 

 三脚は架台部も含め、作りがしっかりしていて、どっしりと安定感があるものを選びましょう。カメラのボディと望遠レンズを合わせた重量が2Kgを超えることも珍しくありません。この重さを三脚と架台で支えなければなりませんから、ある程度の強度がないと耐えられません。

 また、カメラを上の方へ向けると、全体的にバランスが悪くなります。不安定だと強い風でも吹けば転倒の恐れすらでてきます。こうなってくると、カメラを固定するという当初の目的が達せられなくなります。必要以上に頑丈である必要はありませんが、ひ弱な三脚は避けた方が賢明です。

 製造メーカより何キロまでなら耐えられるかが示されていますから、実際に購入される場合は目安にされるとよいでしょう。

架台について

 架台はカメラを乗せる部分のことで、カメラの向きを上下左右に動かす役割を担います。この部分が貧弱だと、ちょっとした衝撃でカメラの向きが変わってしまい、好ましくありません。またスムーズに回転しなかったり、しっかり固定できないと、構図決めの際に苦労します。

 望遠撮影を行う場合は、少しずつ向きを変えることのできる微動雲台があると便利です。それというのも、地球の自転によって時間の経過とともに、太陽の位置がドンドン動いていくからです。このため、カメラの向きを少しずつ変えて、太陽を追尾する必要があるのです。

 さらに、太陽を追尾するのに便利な、赤道儀と呼ばれる架台もありますが、ここでは説明を省略します。


つるちゃんのプラネタリウム 日食撮影