日食グラスを使おう

 肉眼による日食観察では、日食グラスや日食メガネを使うのが最も簡単で有効です。ここでは日食グラスと日食メガネについて紹介します。

日食観察は危険!

 太陽が大きく欠けた様子をじっくりと観察したいですね。日食を見たいという気持ちはよくわかります。でも、まぶしい太陽を肉眼で直視すると、最も危険とされるブルーライトが直接網膜に到達して失明してしまいますよ。また、セロハンや黒い下敷きなどを通せば太陽光は弱まったように見えますが、実はこれも非常に危険!!!
 
 それは、目に見えない赤外線を見続けてしまうからです。赤外線によって網膜が焼けてしまいます。他にも目に見えない紫外線も良くありません。詳しくは太陽を減光しようのページをご覧ください。

こんな減光方法は避けよう

 日食を観測する時に、次のような減光方法では目に損傷を与えてしまう危険があります。このページを読んでいるあなたは、決して行わないようにしてくださいね。

<やってはいけないこと>

日食グラスや日食メガネを使おう

 みなさんに安心して日食観察をしていただくため、当サイトでは日食観測用として作られた減光フィルターをおすすめしています。これは日食グラスや日食メガネなどの名前で販売されているものです。その名の通り、日食を肉眼で見るために開発された減光フィルターのことです。最も危険とされるブルーライトを含む可視光線はもちろんのこと、目に見えなくて有害な紫外線や赤外線もカットしてくれるので、安心して日食観測することができます。
 
 日食グラスを購入  日食特設サイト「日食ナビ」のページ
 
 日食グラスや日食メガネを使う  日食特設サイト「日食ナビ」のページ
 
 特に、ビクセン製の日食グラスは世界天文年2009日本委員会が推奨していただけのことはあって、安全面での信頼性が高いものです。

※日食グラスや日食メガネは双眼鏡や天体望遠鏡には使用できません。また、肉眼観測用で使用される場合も注意事項をよくお読みください。

日食グラスが品切れの場合

 2009年のトカラ列島皆既日食や2012年の金環日食の場合もそうでしたが、日食が近づくと日食グラスや日食メガネの入手が困難になります。そんな時は書店をのぞいてみましょう。日食観測をするための本が発売されていて、これに日食グラスが付属しているケースがあります。意外とねらい目なので一度本屋さんで探してみてください。とにかく早い者勝ちなので本屋さんへ急げ!
 
 それでもダメだった方は? 日食グラスをネットオークションで、という手もなくはありません。でも、物は試し。紙やアルミ箔にごく小さな穴を開けてください。この穴を通った太陽像を地面に映し出すと、日食で欠けた太陽の形がわかりますよ。くれぐれも日食観測は安全第一でお願いします。