ハレー彗星の長大な尾 1910年

1910年のハレー彗星ハレー彗星の名は天文関係にあまり興味がない人でも1度くらいは聞いたことがあるのではないでしょうか。彗星の代名詞といっても過言でないくらいにまで、ハレー彗星の名をとどろかせたのが1910年のハレー彗星です。

この時のハレー彗星は地球に大接近し、地球がその尾の中を通過するというので大騒ぎになりました。それというのも当時、尾の成分のひとつに猛毒のシアンが確認されたため、尾の中を通過する時にシアンで人類は破滅すると言われたのです。実際には地球の濃い大気は、希薄な彗星の尾などはねのけてしまうので、何の影響もありません。ところで、この頃のハレー彗星は非常に長い尾をのばし、その長さは180度にも達しました。絵からも彗星の頭は西の空にあるのに尾(中央を斜めに横切る直線)の端は東の空にあることがわかります。

逆にハレー彗星から地球を眺めるとどうなるのかな?

こんな光景を一度でも目にしたいものですね。


このページの絵は「天文ソフト つるちゃんのプラネタリウム」のフリー版」で描いたものです。