金星の日面通過 2004年

金星の日面通過の経過(30分ごと)日面通過

 日面通過とは内惑星が見かけ上太陽の上を通過することです。ですから日面通過は水星か金星だけに起こる天文現象です。これが案外起こらないもので、金星の日面通過となると、ここで紹介する2004年の現象は、なんと国内では130年ぶりの珍しい現象でした。

 日面通過が始まるのは14時過ぎ頃で、この時の太陽の高度は60度あまりもあるのでかなりな好条件といえます。金星の大きさは57秒(1秒=3600分の1度)以上もあり、水星の場合より5倍もの大きさになり迫力満点です。太陽の減光対策をしっかりして、じっくり観測したいものです。残念ながら金星が日面通過の状態のまま日没をむかえます。

※「天文用語ミニ解説」の「観測対象」の中にある東京で見る日面通過で他の日面通過も参考にしてください。


このページの絵は「天文ソフト つるちゃんのプラネタリウム」のフリー版」で描いたものです。