12000年後の日周運動12000年後の日周運動

夜空に輝く星たちも長い年月が経つと、地球自転軸の歳差運動によってその位置が変化していきます。右の絵は12000年後の天の北極方向(現在の北極星が見えている方向)を10分間隔で星の位置を描いたものです。

地球の自転によって星たちは天の北極を中心に回転していくように見えるのは、現在の場合でも12000年後の場合でも同じです。しかし、見える星座がまるで違っています。少しわかりづらいですが、北極星は見えなくなり、そのかわりにこと座のベガが北極星として輝いています。絵の中央より少し右下側には、はくちょう座も地平線に沈まない周極星となって見えています。
 夏の星座が勢ぞろいした北の空はさぞかしにぎやかなことでしょう。でも何だか不思議な感じがしますね。


このページの絵は「天文ソフト つるちゃんのプラネタリウム」のフリー版」で描いたものです。